4月から電力自由化が始まりますが、これを利用した詐欺・悪徳商法が増えてきているようです。
新しいことが始まるととにかく詐欺も始まります。
詐欺や悪徳商法に引っかからないように注意すべき点を調べてみました。
目次
電力会社を装った詐欺・悪徳商法のいろいろ
電力会社のほうから来ました。
Googleで「電力 詐欺」で検索してみると、東京電力、関西電力など各地方の電力会社の「当社関係者を装った勧誘や詐欺等にご注意ください」と記載されたウェブサイトがズラッと並んでいます。
具体的にはどのような被害が出ているのでしょうか。
電力会社を装った悪質な訪問販売
・電力会社を名乗って電話や訪問をし、節電機器や小型変圧器・ブレーカー・給湯器などを不当に高い値段で販売しようとする。
・事実と異なる説明で、太陽光発電システムの契約をせまる。
・オール電化のメリットを説明し、電気給湯機やIHクッキングヒーターなどを不当に高い値段で販売しようとする。
電力会社を装った悪質な電話勧誘・情報収集
・電話アンケートにより個人情報を聞き出そうとする。
全国で新事業を展開するために株式を販売するとうそをつき投資を勧誘する。
電力会社を装った詐欺・窃盗
・ブレーカー調査・漏電調査などの名目で自宅に上がり込み、すきを見て金品を盗みだす。
・指針表(電気料金のお知らせ)を使い、電気料金を支払わせようとする。
・電気設備の点検や漏電検査が義務化されたとうそをつき、検査費用を要求する。
電力会社を装った悪徳商法・詐欺から身を守る方法
このような電力会社を装った詐欺や悪徳商法から身を守るためにはどうしたらいいでしょうか。
1、身分証明書の提示を求める。
2、電話の場合は、名前・担当部署・折り返しの電話番号を必ず聞いて、少しでも不審に感じれば「折り返し電話します」と答え、電力会社の相談サービス窓口に電話をする。また非通知で電話をしてくることはあり得ないので注意しましょう。
3、訪問販売の場合は、その場で即決して契約をするのではなく、身内・友人に相談してみる。また電力会社を装っていることがあるので、電力会社の相談サービス窓口に電話をして確認をする。
電力会社から漏電検査に来ましたなどと言われてしまうと、なかなか詐欺に気付きにくいですが、電力会社の調査・点検費は無料ですので費用が必要かどうかをまず確認しましょう。
電力自由化に伴う悪徳商法・詐欺のいろいろ
4月からの電力自由化に伴い、悪徳商法・詐欺も増えています。
どのような悪徳商法・詐欺があるのでしょうか。
知らないことに付け込んで詐欺・悪徳商法をしてきます。
嘘1.4月から電気が使えなくなります。
4月から電力自由化が始まりますが、何もしなくても電気が使えなくなるわけではもちろんありません。
しかし、「電力会社と新たに契約しないと4月から電気が使えなくなるので、うちの会社と契約しましょう」などと言って契約を迫ってくるところがあります。
このようなところと契約してしまうと、電気代が安くなってしまうどころかむしろ高くなる可能性が高いので注意しましょう。
嘘2.この給湯器を使えば年間2万円も電気代が安くなります。
4月からの電力自由化は、自由に電力会社を選ぶことができるという制度です。
それとは全く関係ない話なのですが、「4月から電力自由化が始まります。私たちが販売しているこの給湯器を使うと4月からの電力自由化で年間2万円も電気代が安くなるのです。」などと話をすり替えて訪問販売をしている悪徳会社があるようです。
電力自由化は何か設備を新しくすれば電気代が安くなるというものではありませんので注意しましょう。
嘘3.4月からはスマートメーターが必要になります。
電力自由化に伴って、大手電力各社はスマートメーターの普及を促進しています。
確かにこれは事実なのですが、大手電力会社がスマートメーターに取り換えするのは基本的に無料となっています。
「4月からの電力自由化で電気料金が安くなります。それに伴ってスマートメーターが義務付けられました。交換いたしますので3万円いただきます。」などというしなくてもいいことを高額でさせようとする詐欺もあります。
まとめ
4月から電力自由化が始まりますが、それに伴い詐欺や悪徳商法も横行してきているようです。
電力会社を装って給湯器などを販売してくる悪徳商法や、漏電検査などの名目で自宅に上がり込みお金を盗んでいくという窃盗事件も頻発しているようですので注意してください。
また電力自由化になると電気が使えない・スマートメーターが必要だなどと言って契約を迫ったり、高額の商品を販売したりする事例もあります。
怪しいと感じたら、身内や友人に相談する、身分証明書の提示を求める、電力会社に電話をして確認するということで詐欺・悪徳商法ではないかどうかを確認しましょう。