メルカリで現金の出品が原則禁止になったようです。

例えば2万円の現金が2万5千円で落札されるといったような、ちょっと謎の行動がメルカリでは行われていました。

まあよく色々考えだされますね。

謎の行動にも理由があり、今回のメルカリの現金出品はクレジットカード現金化がその答えとなっているようです。

クレジットカード現金化とは?

クレジットカードの現金化は昔からよく利用されている方法ですね。

なにわ金融道などの漫画でも紹介されていました。

クレジットカードにはキャッシング枠とショッピング枠が別々に設定されているのですが、キャッシング枠が限度額に達してしまうと、もうそれ以上はお金を借りることができなくなってしまいます。

しかし借金の返済期日が近づいている場合などは、どうしても現金が必要となるわけです。

そこで行われる方法が「クレジットカード現金化」になります。

方法はいたって簡単で、換金性の高い商品をショッピング枠で購入し、それを売ることによって現金にするというものです。

クレジットカード現金化というよりも、ショッピング枠現金化と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

以前は新幹線の回数券や商品券など、現金化しやすい金券類を購入して現金化することが多かったのですが、最近はカード会社の規制も厳しくなってきて金券をショッピング枠で購入することが難しくなってきているようです。

ゲーム機やブランド品などの換金性の高い商品もクレジットカード現金化によく利用されているようですが、それなりの手間がかかってしまうのですね。

そこで今回は、メルカリというクレジットカード決済ができるサイトを利用して、直接現金を出品・落札してしまうという荒業が編み出されたということになります。

例えば2万円の現金を出品して2万5千円で落札されるとします。

そうすると実質は金利25%で2万円を貸しているのと同じことになるのですよね。(実際はメルカリに出品手数料として10%が搾取徴収されますので、金利は低くなります)

出品者は金利で儲けることができて万歳、落札者はカードのショッピング枠を現金化できて万歳、メルカリは出品手数料を手に入れることができて万歳、とすべての人が得をしているようですが、日本では利息制限法や出資法などの法律で法定利息が定められているので、この行為は限りなくグレーな方法となっています。

もちろんすべての人が万歳となるわけではなく、落札者はすでに自転車操業なので早かれ遅かれパンクしますし、そうなればカード会社が損失を被ることになります。(最終的には保険屋が損失を受けるのかな?)

まあこのようなグレーな方法はやはり長くは続きません。

メルカリも今年度に上場すると噂されているので、グレーな出品を野放しにするわけには行けませんからね。

そこで今回現金の出品は原則禁止となったというわけです。

しかし世の中には抜け道をすぐに考えだす頭のいいずるがしこい人たちがいるものです。

現金の出品が停止されても新しい手を考えだしてきました。

チャージ済みSUICAが出品

その新しい手とは、チャージ済みのSUICA(スイカ)の出品です。

例えば2万円をチャージしたSUICAを2万5千円で出品するという方法になります。

うーん、考えますね。

現在の所、チャージ済みSUICAはまだ削除されていないようですが、いろいろと話題になってきているようなので、削除されるのも時間の問題かもしれません。

もしこのSUICAが規制されても、また別の何かでクレジットカード現金化の方法が編み出されるのでしょうね。

すでにパチンコの特殊景品が出品されていたりもするようなので、あの手この手が行われているようです。

1万円札を折り込んで「ターバン諭吉」として出品しているつわものもいたようですが、見つかり次第削除されているようです。

まあショッピング枠の現金化をしなければならないほど切羽詰まっている人が、世の中には結構いるということでしょうか。

ウシジマ君の世界が現実でも起こっているのでしょうね。

それにしてもメルカリの現金を落札するときに、本物の現金が送られてくるという保証はどこにもありませんよね。(送るのではなく入金されるのかな?)

もちろん現金出品だけでなく、すべてのメルカリの出品に当てはまってしまうことなのですが、現金を落札したけど送られてこないという詐欺にあった方はいないのでしょうか。

このようなグレーな取引は詐欺にあうリスクも跳ね上がるような気がしますが、この辺りは実は良心的であったりするのでしょうか。

ちょっと謎です・・・