PCデポが炎上しています。

ただの炎上ではなく大炎上です。しかも消火することができるのかどうかがわからなくなるほどの燃え方です。

まずはなぜ炎上したのかを簡単にまとめておきましょう。

PCデポ大炎上の流れ

ことの発端はあるツイッターでのつぶやきとなります。

父親は、普段使用しているノートPCの修理のためにPCデポへ出向きました。すると、なぜかこのような高額の契約を結ばされました。あとどういう契約があるのかよく分かりませんが、毎月1万4千円くらいの請求がきてます。

まとめると、「80歳過ぎの父親が毎月1万5000円の高額サポート契約を結ばされていたので、それを解約しようとしたら20万円の解約料を請求され、最終的に10万円の契約解除料を支払わされた」ということです。

このツイッターが話題になりネットで拡散されることにより、PCデポの契約についていろいろと問題点が浮上しました。

簡単に問題点についてみてみると、

・高額の解約料
・毎月のサポート料
・クレジットカード問題

等々があるのですが、まず私が驚いたのが「ハードディスクのサポート料ってなんやねん」ということです。

サポート料という謎の出費

ポータブル外付けHDDが「5TBで8,500円(セルフスタイルノンサポート価格7,000円)」と書かれていますが、よく見ると5TBの内訳がこうなっています。

「5TB(1TB+4TBクラウド)」

つまりHDDとしては1TBで、4TB分はクラウドにネット保存することで5TBですよ、という意味だと捉えられています。更に小さくこんな但し書きも。

「※購入月を含む12ヶ月間ご利用いただけます。以降は年額13,000円(税別)の更新料金でご利用いただけます」

私自身はPCラボを利用したことがないので全く知らなかったのですが、PCラボの商品にはこのようにいろいろなサポート料という名の毎月の費用(プレミアムサービスと呼ばれているらしい)が付属している商品があるようです。

普通に考えれば「いや、そんなものいらないから」で終わってしまう話なのですが、事の発端となったように高齢の方にとっては正直クラウドなどと言われてもよくわからないというのが現状なのでしょうね。

ネットでは「高齢者をだましている」「情報弱者に対する詐欺だ」などいろいろな声が出ていますが、まあ正直なところ不必要なサポートといわれても仕方がないといえるのかもしれません。

PCラボの対策

そこでPCラボも対抗策として

・70歳以上の方が新規にプレミアムサービスに加入する場合は、家族なおの第三者の確認をとります。

・75歳以上の方のプレミアムサービス解約は解除料無料にします。

などの発表をしたのですが、ネットでは「プレミアムサービスをやめる気はないのかよ」などと火に油を注ぐ状況となっています。

さらに、店員がクレジットカードを不正使用したのではないかという疑惑や、プレミアムサポートは法律違反じゃないの?などと新たな疑惑が噴出してきている次第です。

いまのところまったくもってこの炎上が収まる気配がありませんね。

当然のことながらPCラボの株価はこの一軒が発覚して以来暴落をしています。

次はPCラボの株価についてみていきましょう。

PCラボは倒産するのか?

ネットでは「PCラボって倒産するんじゃね」的な話もありますが、まあさすがにいきなりそこまではいかないでしょう。

しかしながら現在のところ、株価の暴落はどこまで続くのか不透明です。

pcラボ

御覧のとおりPCラボの株価は現在絶賛下降中です。

しかも次から次へと新たな問題が発覚するので、カラ売りを仕掛けている個人の方もたくさんいると思います。

しかし一番の問題点は、イメージダウンでしょうね。

PCラボのサポート体制はメディアで絶賛されていたこともありました。

やってきたのは、目黒区碑文谷にあるピーシーデポというお店。

ピーシーデポは、パソコンスマホを売るだけじゃなく、その使い方や設定の仕方、その他どんなトラブルでも解決します!がウリのパソコンショップなのです。

正確な数字はナイショですが、すでに会員数30万人を超えた、と噂されているんだとか。

パソコン使うの、難しいなーというシニア層をターゲットに、この駆け込み寺サービスを始めたら、3年間で、利益が3倍以上になったっていうからスゴイ!

現在、年間売り上げ500億円の内4割が、この駆け込み寺サービスなんですって!

これだけPCラボのイメージが悪くなると、「お父さん、PCラボでサポートしてもらっちゃだめだよ。気を付けて。」的なことが実際に起こってくると思います。

しかもPCラボにとって悩ましいのは、PCラボはこれらのサポートやプレミアムサービスといった分野で業績を飛躍的に伸ばしてきた会社であるということですよね。

これらの業績の伸びが情報弱者の無知に付け込んだものだとしたら、今後の業績の伸びは期待できないと考えたほうがいいのかもしれません。

まあサポートの分野がおいしいということはわかります。値段設定もあってないようなものですし、在庫もいりません。人件費以外はまるまる儲けみたいなものですからね。

でもやりすぎはよくないよね。ってことです。

いったんついてしまったイメージはなかなか払しょくするのが難しいと思います。

会社はクレジットカードの不正利用についてはニュースリリースで否定していますが、まだまだ騒動が収まる気配はありません。

カラ売りをしている個人の方のなかには、今頃必死で次の問題点を探しているのかもしれませんね。

それにしても最近は「伊藤忠商事」や「サイバーダイン」で話題になっているカラ売り専門ファンドというものがあるようですが、カラ売りと買い方の戦いというものはなかなか熾烈ですよね。

私自身PCラボの株に手を出すつもりは現在のところありませんが、どのような方向へと向かっていくのかはきっちり見ておきたいと思います。

私の予想では現在のところ倒産するようなことはないと思いますが、クレジットカード不正利用のような法律違反がもし本当だったらかなりやばいことになるのかもしれません。

まあそれでもさすがに倒産はないと思いますけどね。

さてどうなるでしょうか。