睡眠時無呼吸症候群は、多くの方が罹患しているようですが、きちんと医師による治療を受けている方はかなり少なくなっているようです。

実際に、睡眠時無呼吸症候群に罹患している方は、健康な方に比べて居眠り運転をする確率が5倍も高くなってしまうというデータもあるようです。

2月9日に放送されたテレビ朝日「中居正広のミになる図書館」で、見事に大相撲1月場所で優勝した琴奨菊関が睡眠時無呼吸症候群であるということを告白していました。

それでは睡眠時無呼吸症候群とはどのような症状のものなのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群の怖さ

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群は、10秒以上の無呼吸状態が7時間の睡眠中に30回以上あることを指すようです。10秒というとそれほど大したことがないように感じますが、なかには1分以上無呼吸の状態が続いてしまうこともあるそうです。

1分間というのは非常に長いです。起きているときに1分間息を止めると考えるとその症状の重さがわかります。

どんな人がなりやすいの?

のどに異常がある人やあごの小さい人もなりやすいそうですが、やはり多くは肥満体の方です。

肥満体の方、いわゆる太っている方は、睡眠中に気道がふさがれやすくなっているので睡眠時無呼吸症候群になりやすくなっています。

また無自覚の方でも、いびきをかく方などは罹患している可能性があるそうなので注意が必要です。

琴奨菊さん・バナナマン日村さん・チャンカワイさんも

最初に述べたように、1月場所で見事優勝した琴奨菊関やバナナマンの日村さん、チャンカワイさんなどは、睡眠時無呼吸症候群だそうです。

琴奨菊関が番組で述べていましたが、力士の多くはこの睡眠時無呼吸症候群に悩んでいるそうです。

実際に、夜中に無呼吸の状態が何度も起こっているので、朝起きた時に頭が痛くなってしまうことがあるそうです。

琴奨菊関は、この睡眠時無呼吸症候群の治療として「CPAP(シーパップ)」という機械を使っているようですが、このCPAPを使うとかなり快適に寝ることができるようです。

ではこの「CPAP(シーパップ)」とはどのようなものなのでしょうか?

CPAPで睡眠も快適?

CPAPとは

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)は「経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれ、睡眠中に鼻(気道)に空気を送り続けることができる機械で、無呼吸になることを防ぐことができる優れものです。

マスクをかぶってそこから空気を送り続けるのですが、見た目と違って体験者はCPAPなしでは眠れないくらいの快適な睡眠をとることができるようです。

大相撲優勝の陰にはCPAP

実際に大相撲の白鵬関や琴奨菊関など、CPAPを使うことで睡眠時無呼吸症候群が回復して、好成績を収めた力士の方などはたくさんいるようです。

あるデータによると力士の約6割が睡眠時無呼吸症候群らしいので、実際はもっと多くの力士がCPAPを使っているのではないかと思われます。

元横綱の大乃国関は、現役時代に睡眠時無呼吸症候群に悩まされていたそうですが、当時にCPAPが普及していたら大相撲の歴史が変わっていたのかもしれないですね。

バナナマン日村さんは無呼吸が最大1分40秒続く

バナナマンの日村さんといえば、かなり太っていますし顎が小さいという睡眠時無呼吸症候群にかなりマッチした体形をしています。

2月20日に放送されたテレビ朝日の「スマステーション」にバナナマンの日村さんが登場していましたが、そのなかで最大1分40秒無呼吸の状態が続くと話していました。

現在はCPAPを毎晩装着して睡眠しており、かなり快適な睡眠生活を送っているようです。

ちなみに相方の設楽さんにCPAPを装着している様子を「マッドマックスのボスみたい」と言われていましたが、正直なところ知らない人が見たら、こんな器具を装着して寝れるのかと疑問に思いますよね。

睡眠時無呼吸症候群を解消することのできるCPAPはどのようにして購入するのでしょうか?

CPAPは購入できるのか?

日本でCPAPはレンタルが多い

日本では、CPAPを医療機関からレンタルするケースがほとんどとなっています。基本的に日本では個人で購入することはできないシステムとなっているようです。

専門の医療機関で診療を受けると、月5000円程度でレンタルすることができるシステムとなっているようですね。

月5000円と聞いて皆さんはどう思いましたか?

私は思わず「意外と安いんだな」と思ってしまいましたが、これは保険診療の3割負担で5000円ということなのですね。そう考えると安いというわけではなさそうです。いや、むしろ高いのか?

さらに月に1回の診療が必要ということなので、患者側としては結構面倒くさいシステムとなっているようです。

それでは海外ではどうなっているのでしょうか? 日本と同じレンタルのシステムなのでしょうか?

海外では購入もできる

実は海外では、このCPAPの機械を個人で購入することができるようです。

安いものだと日本のレンタル代金1年分程度でペイできるものもあるようです。そう考えるともっと安くレンタルしてもらいたいものですよね。保険診療なのですから。

睡眠中に舌が沈下することで気道が塞がり、呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)が「医療費の無駄。医者と医療機器会社のボロ儲けだ」という指摘が患者の間から漏れている。

海外から個人輸入をしたり、個人輸入代行会社を利用すればCPAPを購入することも可能なのですが、正直なかなかハードルが高いです。

日本でも睡眠時無呼吸症候群に悩んでいる方、実際に命の危機にある方はたくさんいらっしゃると思います。

そのような方のために、もっと安くCPAPを利用・普及できるように、レンタルだけでなく購入もできるような幅広い方法を考えてもらいたいものですね。

まとめ

無呼吸症候群に悩んでいる方が増えているそうです。

太っている方やあごの小さい方などは無呼吸症候群になりやすいそうですが、睡眠中に無呼吸になってしまうので、十分な睡眠を得られないため、車の運転などの事故率がかなり高くなってしまうようですね。

力士などはかなりの割合で無呼吸症候群の方がいるそうですが、白鵬関や琴奨菊関のようにCPAPという機器を使用することで、症状が回復し好成績を残している力士も多いようです。

このCPAPは、日本ではレンタルでしかほとんど使うことができないようですが、海外では販売されているので購入することもできるようです。

日本でも患者のことを第一に考えて、レンタル・購入を選べるようにしてもらいたいものです。