明日、2016年3月1日はアメリカ大統領選指名候補争いの行方を決めるうえで重要だと考えられているスーパーチューズデーですね。
民主党は何となくヒラリー・クリントン氏が優勢のようですが、問題なのは共和党です。
そうです。ドナルド・トランプ氏ですよね。
もしもトランプ氏がアメリカ大統領になったらどうなるのでしょうか?
目次
トランプ氏まさかの躍進
いやー、びっくりしました。
私自身もトランプ氏は、単なる泡まつ候補の一人だと思っていたのですが、ここまでの前哨戦ではあれよあれよと勝利を重ねて、一躍共和党の大統領候補の最有力に躍り出ました。
トランプ氏の発言まとめ
「メキシコ国境にアメリカ版万里の長城を作る。 費用はメキシコ負担で。」
「すべてのイスラム教徒のアメリカへの入国を拒否しろ」
「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む」
まあこのほかにもたくさんありますが、なかなかエキセントリックは人であることは間違いないでしょう。
で、こんな発言を受けてローマ教皇までもがトランプ氏を批判しましたが、その勢いは衰えるどころかますます上昇気流に乗っているという感じです。
スーパーチューズデーの行方
アメリカのメディアはここにきてトランプ氏の批判を強めているようですが、その批判が功を奏しているとは言えないようです。
さらに、共和党指名候補争いから撤退したクリス・クリスティー・ニュージャージー州知事が、なんとトランプ氏の支持に回るという出来事まで起こってしまいました。
このクリス・クリスティー氏は、ニュージャージーシューの知事としてそこそこの実績を残してきた人のようなので、エキセントリックなトランプ氏の参謀に実務家のクリスティー氏が付いたのは、思いのほか大きいと語る専門家もいます。
トランプ氏の支持層
トランプ氏の支持層は、元来は白人のブルーカラー層とよばれていました。
ヒスパニック系に仕事をとられて行き場を失いつつある白人のブルーカーラーの人たちが、熱狂的にトランプ氏を支持しているという構図です。
ところが今回の共和党の候補者予備選挙の結果を見てみるとそういうわけではなさそうなんですよね。
例えばネヴァダ州党員集会では、ヒスパニック系の45%がトランプ氏を支持したそうです。
うーん、このあたりちょっと謎です。トランプ氏はヒスパニック系に対してかなり厳しいことを発言していますからね。
意外とヒスパニック系の人たちでも、現状の政治に不満を抱いているということでしょうか。
明日はスーパーチューズデー
明日3月1日は、スーパーチューズデーと呼ばれるジョージア州など全米の13州で一斉に予備選挙が行われるちょっとしたお祭りみたいな日となります。
ここまでのトランプ氏の勢いを見ていると、正直このスーパーチューズデーも圧勝してしまうのではないかと私は思っています。
圧勝すると次の3月15日のフロリダ州などで実施される予備選挙でも勢いは続くのではないでしょうか。
そうなるとこの3月15日の予備選挙は勝者総取り方式なので、一気にトランプ氏が共和党大統領候補にほぼ決定ということになると思います。
となると2週間ほどのちには、クリントンVSトランプで大統領の座を争うという図式が出来上がるのかもしれません。
もしトランプ氏がアメリカ大統領になったなら
もしトランプ氏がアメリカ大統領になったら、世界はどうなるでしょうか。
トランプ氏はイラク戦争をやり玉に挙げていたので、今後世界の争いごとにかかわるのをやめていくかもしれません。
そうなるとそのすきをついて中国やロシアはいろいろな工作を仕掛けてくるでしょうね。世界は軍事的にカオスに陥るかもしれません。
経済はどうなるでしょう。
トランプ氏が何をしでかすかわからないので、就任が決まったら軽いブラックマンデー的なものが起こるかもしれません。その後は保護主義的な政策をとっていくでしょうが、現在の経済はアメリカだけというわけではなく世界がつながっているのでそううまくはいかないでしょう。
その結果、多くのトラブルが引き起こされ世界経済はカオスに陥るかもしれません。
日本とアメリカの関係はどうなるでしょうか?
トランプ氏は、「日本が攻撃されるとアメリカが守らないといけないのに、アメリカが攻撃されても日本は守ってくれない。不公平だ」と言ったり、「アメリカの雇用がダメなのは日本や中国やメキシコのせいだ。輸入品には20%の関税をかける」と言ったりしています。
うまくいきそうな気がしないW
まあなかなか厳しい感じになるでしょうね。日本にとってもいいこととは言えないようです。
まあこんな杞憂をしても仕方がないですね。
すべては明日のスーパーチューズデーから大統領本選までにかかっています。
日本人に投票権はありませんので、どうなるか興味深く見守っていきたいと思います。