6月も後半になると暑い日が増えてきて、エアコンが必要な季節がやってきますね。
最近の夏は35℃以上の猛暑日が当たり前となってきているので、エアコンがなければ正直なところ過ごせません。
一昔前はここまで暑くなかったので、エアコンがなくとも夏の暑さに耐えることができたのですが、35度を超えるとエアコンを適切に使わないと熱中症で倒れてしまう危険性があります。
皆さんもあまり我慢なさらずに、適切にエアコンを利用してくださいね。
そんなエアコンですが、不安なことが一つあります。
それはエアコン内部に発生するカビのことです。エアコンをつけた時にカビ臭を感じた方は多いと思います。
皆さんはエアコンを使用する前に、エアコンの掃除をきちんとしていますか?
エアコンの掃除が必要?
「うちのエアコンはフィルター自動掃除機能が付いているので、エアコン掃除は必要ないよ」
もしこのように考えているのなら、その考えを改め直したほうがいいと思います。
最近はエアコン内部のカビについてよくテレビ番組でも取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないかと思いますが、エアコンの掃除で一番必要なのは内部の掃除となります。
エアコン送風口にライトを照らしてみてください。びっしりとホコリとカビが付着していることと思います。
また、冷却フィン(熱交換器・フィルターの奥の金属っぽいところです)の奥は、残念ながらカビや汚れがかなり付着してしまっていると思われます。
これらのエアコン内部をきちんと掃除しておかないと、カビを室内にまき散らすことにもなりかねないことになってしまいます。
フィルターの掃除だけでは、全く不十分ということですね。
エアコン内部のカビとは?
それではエアコン内部に発生するカビとはどのようなもので、どのような危険性があるものなのでしょうか。
先日テレビで放送された「雨上がりのAさんの話」で、「エアコンのカビ(アスペルギルス)で年間500人が死亡している」とサラッと語られていました。
すぐに次の話題に行ってしまったのですが、年間500人というのは見過ごすことのできない数ですよね。
エアコン内部のカビは主に「アスペルギルス」という種類のカビなのですが、このアスペルギルスを呼吸とともに肺に吸い込んでしまうと、日和見感染症と呼ばれる病気を引き起こしてしまう可能性があります。
【概要】
アスペルギルスとはカビ(真菌)の一種です。通常、このカビはヒトに感染症を引き起こすことはありませんが、免疫力が著しく低下している場合や、肺の中に空洞を生じるような病気を有している場合、あるいはこのカビに対する過剰反応の体質(アレルギー)を有している場合にはいろいろな病気を引き起こします。
【症状】
この病気の特徴は、患者さんの多くがもともとぜんそく(気管支喘息)を患っていることです。ぜんそくは吸入ステロイド薬を主役とする定期的な治療を受けることで良好にコントロールできることが多いのですが、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症でのぜんそくは難治性です。進行すると常に息切れ・呼吸困難を示すようになります。
上記の「日本呼吸器学会」のサイトでも記載されているように、通常の健康な状態ではこの「アスペルギルス」はそれほど怖いカビというわけではありません。
しかしながら、ぜんそくの症状がある方やお年寄りや赤ちゃん、病気治療中など免疫力が低下している方にとっては影響があるケースもありますので、注意が必要となります。
「コホン、コホン」と咳が続くので夏風邪だと思っていたら、実はアスペルギルス症や夏型過敏性肺炎に罹患していたということも珍しくないようです。
このようにエアコン内部のカビは、免疫力が落ちている方にとっては結構危険なものです。
それでは、エアコンのカビ「アスペルギルス」にはどのように対処すればいいのでしょうか。
エアコンのカビ「アスペルギルス」の対策方法
カビを発生させないようにする
そもそも、なぜエアコン内部になぜカビが発生してしまうのでしょうか。
それはエアコン内部がカビの繁殖に適した環境になってしまっているからです。
エアコンは、冷たい空気を作り出しそれを送風口から送り出します。その際にエアコン内部では、結露ができてしまい内部の湿度が高くなっているのですね。
いわゆるエアコンの内部、はジメジメとしたカビが繁殖しやすい状況がそろっているのです。
そこで考えられるカビを発生させない方法としては、エアコンを停止した後に内部を乾燥してカビが繁殖しずらい環境を作るということがあります。
最近のエアコンは、冷房を停止した後に自動的に10分から30分程度送風運転をして、内部を乾燥する機能が付いているものがありますよね。
これはカビを繁殖させないためには重要なことです。
もし内部自動乾燥機能(内部クリーニング機能ともいわれる?)がないエアコンを利用している方は、エアコンを停止した後に10分から30分程度内部を乾燥させると、カビが発生しにくい環境になるでしょう。
エアコン内部の掃除をする
「うちのエアコンは内部自動乾燥機能が付いているから安心だ」と思った方も多いと思います。
残念ながら内部自動乾燥機能があってもエアコン内部にカビが発生するケースは多いと思います。
実際の私の体験談をお話しすると、私の部屋のシャープのエアコン(AY-B22DX)は、内部自動乾燥機能(内部清浄機能)と、プラズマクラスター機能が付いているのですが、購入した次の年にはちらほらカビが見られました。
せっかくカビを発生させない内部自動乾燥機能と、カビを発生させない効果があるらしい?プラズマクラスター機能が付いているエアコンをジャパネットさんで購入したのに、カビが生えているのを見た時は正直ショックでした。
理論的には冷房停止後に送風して内部乾燥するとカビは生えにくいのですが、現実はそう甘くなくカビが生えてしまうこともあるということです。
ですので、内部自動乾燥機能があるからといって安心することなく、エアコンの掃除はしなければならないということになります。
それではエアコンの掃除は、どのようにすればいいのでしょうか。
フィルターの掃除は必ず
フィルターの掃除は必ずしましょう。できれば10日に1回くらいはしたほうがいいと思います。
掃除の仕方は各エアコンの説明書を読んでもらうといいと思いますが、私の場合はホコリを掃除機で吸い込み、中性洗剤で洗ったあと乾かしています。
注意点としては、きちんと乾燥させてから再セットしてください。濡れたままだとカビが好む環境となってしまいますからね。
エアコン内部の掃除はどうするのか?
問題はエアコン内部の掃除です。
エアコンクリーニング業者に依頼するのが一番いいのですが、エアコンクリーニング業者にもいろいろあり選び方も難しいですし、とにかくお金が必要となります。
平均して1台1万円前後の値段となっているので、3台掃除してもらうと3万円前後です・・・。うーん、きつい。
では自分で掃除するという方法になりますが、これもなかなか難しいです。
私自身も自分でエアコン内部を掃除しましたが、正直なところきちんときれいになったのかは微妙なところです。
エアコンの内部クリーニングはは本当に悩ましい問題です。
ここから内部クリーニングについて記載すると長くなりすぎるので、次回に「エアコンの内部掃除(クリーニング)」についてもう少し詳しく書いていきたいと思います。
フィルターの掃除は簡単にできるので、まずはフィルターだけでもきちんと掃除しておいてくださいね。
それではまた次回に。