三菱自動車が燃費データを不正に操作していたことが明らかになりました。

これは4月20日に三菱自動車が発表したことにより明らかになったのですが、不正が公になったきっかけは日産自動車の指摘だったようですね。

燃費データの不正といえば、昨年度に明らかになったフォルクスワーゲンの不正が思い出されます。

確かフォルクスワーゲンは、アメリカで2兆円の課徴金が科されるかもしれないといわれていますよね。

今回の三菱自動車の場合、現在のところ日本での燃費データ改ざんということのようですが、今後この問題は広がりを見せてくるかもしれません。

2002年のリコール隠しから何となく復活した感のあった三菱自動車ですが、今後どうなって行くのでしょうか。

三菱自動車の燃費データ改ざんの概要

不正の対象車は?

4月20日の記者会見によると該当車は、2013年6月から三菱自動車で生産しているekワゴン、ekスペースと、日産自動車向けに供給しているデイズ、デイズ ルークスの計4車種となっています。

2016年3月末現在で、三菱自動車が計15万7000台を販売し、日産自動車向けには計46万8000台を生産しているようです。

これはあくまで現在わかっている不正がされた車です。

最新の報道によると、リコール隠しが問題になった2002年からすでに燃費データの不正があったようですので、今後どんどんと対象の車種が増えてくるのではないでしょうか。

なぜ不正が発覚したのか?

現在、三菱自動車と日産自動車は軽自動車の部門で協業の関係にあります。

「デイズ」「デイズルークス」は三菱自動車が開発して、日産自動車が販売しているのですね。

しかし、これらの後継車については日産自動車が開発することがきまりました。

そこで日産自動車は、デイズの現行モデルについて独自に燃費のデータを計測したのですが、届け出がされている燃費データと相当なかい離が発覚したということです。

で、もう一度三菱自動車と日産自動車が共同で燃費のデータを計測したのですが、やはり数値が届け出されたものとかい離していました。

当然ですよね「偽のデータ」なのですから。

これにより三菱自動車が社内調査をしたところ、不正が発覚したということのようです。

不正は実は10年以上続いていた?

この発覚の経緯を見てみると、もし日産自動車が不正について指摘しなければ不正はそのまま続いていたということになりますよね。

さらにこの不正は2002年からすでに行われていた可能性があるようです。

燃費試験のために国土交通省にデータを提出する際、複数のデータの平均値を伝えるべきところ、意図的に一番有利なデータを伝えていた。社内調査では、その他の車でも2002年から国内法で定められた方法とは異なる試験方法でデータが取られていたことも判明。国内外の車両を調査し、外部有識者のみによる調査委員会を設置して問題の全容解明に取り組む。

2000年のリコール隠し発覚事件、2004年のさらなるリコール隠し発覚事件など三菱自動車は過去にもその隠ぺい体質が問題となったことがあります。

当時は大きな社会問題となりましたし、池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」という小説も話題になりました。

もし今回の不正が本当に2002年から続いていたのだとしたら、2004年の時点で膿を出し切らずにさらなる不正を続けていたということになりますよね。

うーん、これはもうアウトかもしれないです。

私の家も昔に三菱の車だったのですが、走行中に急にエンジンがストップするというなかなかファンキーな事態があったことが思い出されます。

まあこれは不正があったのかどうかについて現在知る由もありませんが、三菱の車を購入する気持ちにはならないのは事実です。

私の事例はさておき、このような不正隠しが何度も続くと今度こそ本当に三菱自動車はピンチになるのかもしれないですね。

三菱自動車の株価はどうなってるの?

三菱自動車の株価はどうなっているのでしょうか?

本日は、前日比150円安の「583円」でした。

もちろんストップ安でしたが、問題はこのストップ安が何日間続くのかということですよね。

今後は車の売れ行きが悪くなるの目に見えてますし、もし不正が2002年から続いていたとしたら数多くの損害賠償訴訟が起こされる可能性もあるでしょう。

転嫁の三菱グループの一員なのですが、今回の事態においても三菱自動車を支え続けることはできるのでしょうか。

三菱グループの社用車は、ほぼ確実に三菱自動車製らしいですが、支えていくのにも限界がありそうです。

ところで三菱自動車の株価についてはあまり知らなかったのですが、2013年に10株を1株にする株式併合が実施されていたのですね。

今回久しぶりに三菱自動車の株価を見て、「結構高いんだ」と思っていましたが、実質は当時と比べ10倍した株価でした。

ということは三菱自動車の株式をずっと持ち続けている人は報われていないですよね。

2004年のリコール隠しの際は、株価が100円を割り込んだのを覚えていますが、現在は実質58円ですか・・・・。さらにしばらくはストップ安が続きそうです。

今後の三菱自動車の株価についても注目してみていきたいと思います。