カレーライスが大好物な方は多いと思います。
いろいろなお店で食べるカレーもおいしいですが、家庭で作るカレーライスはやっぱりおいしいですね。
そんなカレーについて、昨日の「雨上がりのAさんの話」では放送されていました。
番組の結論としては、「家で最高のカレーを食べたければ、名古屋の主婦が大騒ぎをする虫食いの鍋を使え!」というものでしたが、名古屋で鍋と言えばカレーに詳しい人ならわかるかもしれません。
これは、名古屋で作られている「バーミキュラ」と言う名の「無水鍋(無水調理鍋)」を使えということですよね。(※無水鍋という名前は、(株)日本食生活改善指導会の登録商標になっているようです。ややこしいので以下「無水調理鍋」と呼んでいきます。)
無水調理鍋バーミキュラとは?
「バーミキュラ」はスペイン語で「虫食い」の意味があるので、番組ではこのようにヒントを出していたということです。(無水調理鍋バーミキュラは鋳鉄の特殊材質である「コンパクテッド・バーミキュラ」に由来しているようです。)
この無水調理鍋「バーミキュラ」は、数年前から結構話題になっているので知っている方も多いのではないでしょうか。
「バーミキュラ」は、名古屋にある愛知ドビー株式会社が作っている商品で、もともと鋳物(鋳物ホーロー鍋)を製造する会社が「無水調理鍋」を作ったのですね。
この「バーミキュラ」を使ってカレーを作ると、水なしでカレーが作れてしまいます。
もちろんカレーだけでなくいろいろな料理を水なしで作ることができるので、「無水調理鍋」と呼ばれているのですね。
ではなぜ水なしでカレーなどの料理を作ることができてしまうのでしょうか。
密閉性が無水調理の秘密
バーミキュラでカレーを作る際、人参・玉ねぎ・ジャガイモなど定番の野菜を入れて煮込むだけで、不思議なことにスープができてしまいます。
なぜこのようなスープができるのかというと、それは密閉性に秘密があるのです。
バーミキュラは、鍋本体とふたが高い技術で密着するように作られており、野菜から出た水分を外部にほとんど漏らすことがありません。
鋳物ホーロー鍋で完璧な密閉性を保つことはかなり難しい技術なのですが、バーミキュラは職人が100分の1ミリの単位で仕上げることで密閉性を保っています。
そのため野菜が本来持っている水分がにじみ出て、野菜の水分だけでスープができてしまうということなのですね。
人参・玉ねぎ・ジャガイモ・お肉・カレーのルーを鍋に入れて煮込むだけで、コクのある本格的なカレーライスが家庭で簡単に作ることができるのです。
家庭でおいしいカレー作りに挑戦している方は多いと思いますが、忙しい主婦の方にとって、簡単においしい料理ができるということは何よりですよね。
旦那さんは、是非日ごろ料理を頑張っている奥さんにバーミキュラをプレゼントしてあげてください。
バーミキュラは現在7か月待ち
バーミキュラは、鋳物職人によってひとつずつ手作りで作られています。大量生産をすることは難しいのが現状となります。
ですので現在バーミキュラを購入しようとすると、7か月待ちになってしまっています。
まあこれは職人さんが丹精を込めて作っているということなので、仕方がないことでしょう。
一時期は1年以上待たなければならなかったので、7か月間ゆっくりと待つしかないのではないでしょうか。
バーミキュラのホームページから購入の手続きをして、忘れたころにバーミキュラがやってくるというのもちょっとしたサプライズになっていいのかもしれませんね。
もし7か月も待てないという方は、その他のメーカーから販売されている無水調理鍋を選ぶという方法もいいのではないでしょうか。
いろいろな無水鍋
バーミキュラが販売され始めた当初は無水調理鍋というものはあまり話題にはなっていませんでしたが、現在はいろいろなメーカーから無水調理鍋が発売され人気の商品となっています。
というよりも、先にお話しした「無水鍋」の登録商標を持っている(株)日本食生活改善指導会(製造元・広島アルミニウム工業(株)、販売元・(株)生活春秋)では、今から約60年前の1953年には無水鍋を発売していたようです。(正確には無水鍋®なのかな?)
この「無水鍋®」は、アルミ合金鋳物鍋となっていまます。(一方のバーミキュラの無水調理鍋は、鉄と炭素の合金である鋳物にガラス質のホーローで表面処理をした鋳物ホーロー鍋となっています。)
素材がちょっと違うのですね。
その他にも無水調理鍋はいろいろとあり、アマゾンや楽天で「無水鍋」で検索をするといろいろとヒットします。
アイリスオーヤマの無加水鍋や、鋳物ホーロー鍋ブランドとして有名なストウブやシャスールからも無水調理鍋が発売されています。
バーミキュラの評判はいいですが、7か月も待てないという方は、これら他のメーカーの無水調理鍋を選んでみてもいいのかもしれないですね。
カレーに入れるとおいしくなる隠し味は何がいい?
「雨上がりのAさんの話」では、カレーの隠し味の裏事情についても放送されていました。隠し味についても軽く見ていきましょう。
カレーのコクとは何か
カレーを食べるとコクがある、コクがないとよく言いますよね。
コクというものは完全に解明されているわけではないのですが、コクの正体は、「油」「糖分」「だしのうまみ」だと考えられています。
家庭でカレーを作るときに市販のカレールーにコクを出すためいろいろなものを足すことは多いと思いますが、コクを足すというのはあまり正しいことではないようです。
例えば2種類のメーカーのカレールーを合わせてカレーを作る方は多いと思いますが、科学的にそれは無意味だそうです。(うーん、私自身もルーを合わせるのですが、おいしくなるような気がするんですけどね・・・)
そこで番組では、コク以外の隠し味を入れること(加えること)を勧めていました。
カレーに入れると良い隠し味とは
関西の有名カレー店がどのような隠し味を入れているのかを番組では調査していました。
キーワードは、コク以外の「辛味」「甘味」「苦味」「酸味」になり、これらを足すことでカレーがおいしくなります。
それでは具体的にどのような隠し味を入れればいいのでしょうか。
「甘味」⇒リンゴ・バナナ・はちみつ・金目鯛 「苦味」⇒黒ビール・金目鯛 「酸味」⇒梅干し 「その他」⇒干しシイタケ |
これらの隠し味をカレーに足すとカレーがおいしくなるのですね。
まあ結局のところ、自分の好みのものを入れればいいようです。正解は特にないということですね。
上記は実際にこれらの隠し味を足すことでおいしいカレーを作っている関西の名店の話なので、皆さんも試してみてください。
スパイスを加える
カレーの醍醐味と言えばその香りでもありますよね。
しかし家庭でスパイスを調合するというのは、ちょっと敷居が高いのが正直なところです。
そこで簡単にいい香りがするカレーを作る方法として、「ガラムマサラ」を食べる直前に振りかけるという方法もあるようです。
まあ「ガラムマサラ」は有名ですよね。実際カレーにかけている人も多いでしょう。
食べる直前にフライパンで軽く行ってからカレーにガラムマサラかけるとおいしくなるので、一度試してください。
一晩寝かせた2日目のカレー
カレーを作った後一晩冷蔵庫で寝かせると非常にコクが出ておいしくなりますよね。
なぜ一晩寝かせたカレーがおいしくなるのかというと、熟成させることで野菜やお肉からうまみが溶けだしてくるからです。
ただ2日目のカレーは、ウエルシュ菌の問題もあり衛生的には注意が必要となります。
カレーが冷える時にウエルシュ菌が繁殖してしまうのですね。
そのウェルシュ菌が繁殖せずに、野菜やお肉のうまみを溶け出させることができる調理器具が、最初に紹介した無水調理鍋になるのですね。
無水調理鍋を利用すると、野菜やお肉のうまみを簡単に引き出すことができ、なおかつ安全に2日目のカレーの味を出せるということですね。
皆さんもぜひ無水鍋(無水調理鍋)を利用して、おいしいカレーを作ってくださいね。