「お得なバスツアーを探すにはどうすればいいのか?」

格安のバスツアーはたくさんありますが、どのバスツアーを選べばいいのかは難しいですよね。

4月12日に放送されていた「雨上がりのAさんの話」で、「バスツアー」についていろいろと裏事情が話されていました。

最近のバスツアーはかなり安いですよね。

「カニ食べ放題バスツアー」「水族館鑑賞バスツアー」が7980円など、1万円を大幅に下回る金額でバスツアーが募集されています。

これはどのような理由・カラクリで「激安バスツアー」が募集されているのでしょうか。

激安バスツアーの理由

例えば7980円のカニ食べ放題バスツアーなどは、どのようにしてバス旅行会社が利益を出しているのでしょうか。

このあたりの裏事情を、マーケティングコンサルタントの中村恵二さんが放送で暴露していました。

お土産屋さんとタイアップ

お土産屋さんとバス旅行会社がタイアップしているというのは有名ですよね。半ば公然の秘密です。

バスツアーのお客さんをお土産屋さんに連れていくことにより、お土産屋さんからバス旅行会社にバックマージンが入ります。

バックマージンの金額は、1人50円といったものや、バス1台につき5000円などいろいろな設定があるようです。

まあお土産屋さんとすれば、バックマージンを支払っても利益が出るほどのおいしいお客さんということなのでしょうね。

施設は年間契約で割安に

水族館や博物館などの施設は、年間契約をすることによって割引価格で入場することができます。

バス旅行会社は、これらの施設と年間契約を結んでいるのですね。

1000円の入場料だとしたら、半額のの500円程度まで割り引いてもらえるようです。

カニ食べ放題ツアーのカニはロシア産

カニ食べ放題ツアーは、カニがたくさん水揚げされる地域に行きますよね。北陸方面などが多いでしょうか。

当然現地で水揚げされた地元産のカニを食べれるのかと思いきや、実はカニ食べ放題で提供されるカニは「ロシア産」など外国産であることが多いようです。

ロシア産のカニなどだと意外と安い価格で手に入れることができるので、カニの料金を低く抑えているのですね。

カニ食べ放題のバスツアーに参加するときは、現地のカニか、それとも外国のカニが提供されるのかを確認する必要がありそうです。

バスツアーのチラシなどをよく見て、ツアー会社にもきちんと聞いておきましょう。

しかしこれらは表の理由

これらのからくりがあってバスツアーは激安になっています。

「うーん、これだけでそんなに安くなるのかな?」そう感じたあなたは非常に勘がいいです。

確かにこの程度のからくり・理由では、7980円のカニ食べ放題バスツアーなどを設定するのはなかなか難しいです。

これらはいわば表の理由なのですね。

それでは裏の理由、激安バスツアーができる本当の裏事情はどのようなものなのでしょうか。

激安バスツアーの本当のカラクリ

激安バスツアーの本当のカラクリ、裏事情について元旅行会社従業員の方が番組で話をしていました。

人件費を削る

ではどのようにして格安バスツアーを作るのかというと、人件費を削ってしまうのです。

アルバイトを使う

10人社員がいるとすると、正社員は一人か二人だけで、あとは全部アルバイトにしてしまうそうです。

アルバイトがどんな仕事をするのかというと、まず社員が「バスツアーの計画」を作成します。

そしてその計画に沿って行われる旅館やバスの手配をアルバイトにさせるのですね。

もし責任感の薄いアルバイトが手配を担当したら、「バスが待ち合わせ場所に来ない」「出発当日にホテルが取れていない」など、普通では考えられない事態が起こります。

アルバイトにこれらの手配を任してしまうとスケジュール管理が甘くなることもあるので、かなり無理なツアー日程になるケースもあるようです。

ランクの低い添乗員を使う

添乗員さんにもいろいろなレベルがありますよね。

実は添乗員はほとんどが派遣スタッフになっています。その中でもAランク・Bランク・Cランクと格付けがされているのですが、格安バスツアーでは、人件費を削減するために価格の安いCランクの添乗員を利用することが多いようです。

Cランクの添乗員は、週末だけアルバイトで添乗員をしていることも多いので、プロといえないレベルとなっているようです。

このような添乗員は、道も知らない素人レベルなのですね。

他県のバス業者を使う

実はバス業者というのは営業区域が決まっています。

例えば大阪なら大阪で出発できる許可をとっていないとだめなのですね。

しかし閑散期になるとバス業界全体として仕事が少なくなるので、バスを休ませておくぐらいなら安い値段でもバスを運行したいと考える業者があるのも事実です。

そのような業者は、運行区域外であっても安い値段でバスを出してくれます。

これら他県のバス業者を使うことで人件費を節約するのですね。

もちろん法律に触れてしまうことなのですが、価格の安い格安バスツアーでは、まれにこのような他県のバス業者を使っているものもあるようです。

クレームは出ないの?

このような人件費の削減をしていると、お客様が満足できるバスツアーをすることは難しくなりますよね。たくさんのクレームが来そうです。

実際いい加減な格安バスツアーでは、クレームが出ることも珍しくありません。

クレームに対して返金に応じていたりすると、結局バス旅行会社のもうけが出ない気もしますよね。

しかしここにもカラクリがあるのです。

実は日本人は温厚だからなのでしょうか、返金まで求めてくるクレームは少ないようです。

ですので、クレームに対し多少返金に応じても十分利益が出る構造となっています。

多少のクレームも計算に入って格安バスツアーを設定しているということなのですね。

このように格安すぎるバスツアーには、旅行会社のずさんな裏事情があるようです。

ただ、もちろんすべての格安バスツアーがこのようなずさんな運営をしているわけではありません。ほとんどのバスツアーは普通に運営しています。

それでは満足度の高い、お得な格安バスツアーを探すにはどうすればいいのでしょうか。

お得なバスツアーを探す方法

ふるさと割を利用したバスツアーを探す

ふるさと割というものをご存知ですか?

これは地方創成を目的として国が交付金を出し、代金の補助をしてくれる制度です。

このふるさと割による助成がされているバスツアーは、かなり割安でお得なバスツアーとなっています。

なかには50%(半額)の助成をしてくれているバスツアーもあるようです。

しかしながらこのふるさと割は、2015年度いっぱいで政府の補助は打ち切りになってしまっています。

それではどのようにしてお得なバスツアーを探せばいいのでしょうか。

自治体独自のふるさと割ができるかも?

バスツアー界の事情通である誠太郎さんによると、打ち切りとなってしまったふるさと割ですがこの制度はかなりお客様には好評だったために、各自治体が同じような制度を独自に設定して補助金を出すという予定があるようです。

まだ確定した情報ではないようですが、今後自治体が割引制度を実施するかどうかをチェックしておく必要がありそうですね。

この自治体の補助金を利用するとかなりお得なバスツアーを探すことができるので、今後も随時チェックをしておきましょう。(番組では、誠太郎さんのブログの招き猫マークを見れば、いいバスツアーを探せると紹介していました。)