ゴールデンウィークに映画を見に行こうと考えている方は多いと思います。
「シビル・ウォー」「テラフォーマーズ」「レヴェナント・蘇えりし者」「クレヨンしんちゃん爆睡・ユメミワールド大突撃」「スキャナー」などの映画がゴールデンウィークに公開予定となっていますね。
わざわざ映画に行くのですから、やっぱり面白い映画・いい映画を見たいですよね。
それでは、いい映画に出会うためにはどのような情報で映画探しをすればいいのでしょうか。
4月26日に放送された「雨上がりのAさんの話」では、いい映画に出会うための方法についての裏事情が話されていました。
その結論は、いい映画に出会いたければ「AAの映画を探せ」というものでした。
いつもながらどのようなことなのでしょうか。見ていきましょう。
賞をとっている映画を探す
約2万本の映画を見た映画の賞に詳しい事情通の松崎建夫さんによると、賞をとっている映画はまず間違いなく面白いそうです。
まあ確かにアカデミー賞を受賞しているような映画は面白いですよね。
ただ、そのようなメジャーな作品だけでなく世の中にはたくさんの面白い映画・いい映画があるはずです。
賞にとらわれるといい映画を見逃してしまう
賞にとらわれていると、本当にいい映画を見逃してしまうこともありますよね。
世界中で映画は年間に5000本以上は作られているようです。そのうち日本のシネコンで放映されるのは約1000本だそうです。
そう考えると、賞をとっている映画なんて言うのはごくごく一部の映画ということになってしまいます。
ですので、賞をとっていない映画にもいい映画はたくさんあるということですね。
アカデミー賞の選ばれ方
映画の賞といえばまず最初にアカデミー賞が頭に浮かびます。
しかしアカデミー賞は、必ずNO1のいい映画が選ばれるとは限らないのです。
「アカデミー賞 作品賞」は、アカデミー会員の投票によって決定されるシステムとなっています。
アカデミー会員はアメリカ映画産業界で多大な功績がある人たちで構成されており、一般の方々によりアカデミー賞が選ばれるわけではありません。
ですのでいろいろなしがらみによって、NO1の映画が選ばれるとは限らないということになるのですね。
映画の予告編からいい映画を探す
テレビを見ているといろいろな映画の予告編が流されています。また劇場などでも予告編は流されていますね。
このような映画の予告編からいい映画を探すこともできそうですがどうでしょうか。
映画の予告編に隠された驚きの裏事情とは?
実は映画の予告編には私たち一般人が知らない裏事情があります。
予告編は嘘だらけ?
予告編専門ディレクターであるバカ・ザ・バッカの小松敏和さんによると、予告編では嘘をつきまくりだそうです。
まあ嘘といっても本当の嘘というわけではなく、いかに映画を魅力的に見せるための工夫がいろいろとされているのですね。
極端に言うと、面白くない映画も面白く見せなければいけないということです。
予告編は宣伝活動としてとても有効な手段なので、お客さんに来てもらうためには嘘ぐらいつくのが予告編だということです。
女性向けの予告編に
具体的には、大勢のお客さんに映画館に来てもらうためには、女性のお客さんを呼ぶことが大事になってきます。
女性のお客さんが増えると連れられて男性のお客さんも自然と増えるのですね。
そのために、映画のイメージや雰囲気を女性向けに変えて予告編を流すということはよくあることだそうです。
例えば9割がアクションシーンの映画だと男性しか興味を持ちませんよね。そこで予告編では残り1割の恋愛要素のみで予告編を作成したりするようです。
あたかも恋愛映画だと思わせるのですね。
予告編専用の音楽を作る
また、内容と関係ない音楽で作品の印象を変えたりもするそうです。
力を入れている作品になると、予告編のためだけの音楽を作ることもあり、その音楽が本編のイメージと全くかけ離れているということもあるのです。
ハリウッド版と日本版の予告編は全く違う
やはりアメリカと日本では感性が変わってきます。ハリウッド版と日本版の予告編が全く違うということもあるようです。
日本での予告編は、やはり女性向けのものになることが多いようですね。
例えばディズニー映画の「ベイマックス」を見てみると、ハリウッド版の予告編では「仲間やベイマックスとともに悪と戦うヒーローアクション映画」になっているのに対し、日本版の予告編では、「アクションシーはほぼなしの兄弟愛を中心とした感動ストーリー」となっています。
このようにないものをあると言ってはいないけれど、隠したり別の雰囲気に見せることはよくやっていることだそうです。
こう考えると予告編を見て面白い映画・いい映画を探すということは難しいことだとわかります。
プロの小松さんでも予告編からいい映画かどうかを見抜くのは難しいそうなので、一般人は無理ですよね。
映画評論家の薦める映画を探す
映画マニアのタイプ・あーるさんによると、映画関係者は立場上いいことしか言わないようです。
まあそうですよね。映画業界はしがらみが多いです。
そう考えると映画評論家の薦める映画だからといって、いい映画とは限らないということになってしまいます。
そこで番組では映画業界のしがらみに縛られない男を探し出しました。
その方は、東京新宿にあるミニシアター映画館「シネマカリテ」で働く小畑勝範さんになります。
いい映画の探し方
「シネマカリテ」では、日の目を見ない良質な作品の発掘に力を入れており、大手ではやらない面白い映画を上映しています。
小畑さんが今後「シネマカリテ」で放映する注目の作品は、これからの映画で言えば、オランダ映画の「孤独のススメ」、イタリア映画の「神様の思し召し」、過去の映画で言えば「チョコレートドーナツ」、ハンガリー映画の「リザとキツネと恋する死者たち」などになるそうです。
あまり聞いたことのない作品ばかりですよね。しかしこれらの作品には共通点があります。
その共通点とは、「観客賞」を受賞した作品となります。
グランプリは数人の審査員が選ぶものなのですが、観客賞は一般の客が評価した作品を投票で選ぶものなので、ある意味グランプリに近い映画といえるそうです。
ですので面白い映画・いい映画を探すには、「観客賞の映画」いわゆる「AA(オーディエンスアワード)の映画」を探せということになるのですね。
冒頭の「AAの映画を探せ」とは、「観客賞を受賞した映画を探せ」ということだったのですね。
しがらみのあるグランプリよりも観客賞の映画のほうが確かに面白そうです。
ゴールデンウィークに面白い映画を見たいと考える方は、「観客賞を受賞した映画」を探してみてはどうでしょうか。面白い映画に出会えると思います。