「英会話にチャレンジしたい。」
そう考える方はたくさんいると思います。
しかしながら実際に英会話が上達するかというとなかなか難しいものがあります。
中学生から大学卒業まで10年間以上英語を勉強して、全く英会話ができないというのは不条理な話です。
それでは英会話が上達する方法はどのようなものがあり、英会話が上達する裏事情というものが本当にあるのでしょうか。
英会話が上達する裏事情
4月20日に放送された「雨上がりのAさんの話」では、英会話についての裏事情について語られていました。
最終的な結論から言うと「英会話をマスターしたければサーフィンを繰り返せ」というものでした。
いつも通り意味が分かりません。どのような内容だったのでしょうか?
TOEIC・TOEFLで満点でも英語が話せない?
英語の効率的な勉強法を研究している関西大学外国語学部准教授の中田達也さんによると、「世の中に出版されている、読むだけ・聞くだけの英語教材では英語は一生話せない」ようです。
またカナダのランガラ大学のザハール氏らが発表した推論によると、読むだけの英語教材では英語を習得するのに29年もかかるそうです。
29年は無理です。やる気が持ちません。
中田准教授は、TOEIC・TOEFLで満点を獲得、英検1級合格の実績を持っているのですが、英語試験で満点を取った当時に海外で外国人と話してみたら、自分の英語が全然伝わらなかったそうです。
外国人が話す英語は、スピードもイントネーションも全然違ったとのことです。
それでは英語を上達するにはどうすればいいのかというと、直接外国人と英語を話す必要が出てきますよね。
そのために多くの日本人は、「英会話スクール」に通うことになります。
しかしながら、英会話スクールにもたくさんの問題点があります。英会話スクールの問題点とはどのようなことなのでしょうか。
英会話スクールの問題点
英会話スクールは外国人と会話をすることができるのですが、しかしいいことだけではありません。
ネイティブではない先生がたくさんいる
普通は英会話スクールに通うとネイティブの英語の先生と会話ができると考えますよね。
しかし実際のところは、ネイティブではない英語の先生がたくさんいるそうです。
例えば番組ではスウェーデンの方が登場していたのですが、もちろんスウェーデンではスウェーデン語が母国語で、英語がネイティブというわけではありません。
さらにひどいケースでは、日本育ちの日本人にネイティブスピーカーとして英会話講師をさせている英会話スクールもあるそうです。
もちろんネイティブスピーカーでなくともきちんと英会話を教えることのできる先生はいるのですが、ネイティブかどうかを明らかにしておいてもらいたいですよね。
バイト感覚の英会話講師
ネイティブスピーカーであっても、バイト感覚の英会話講師の方は多いようです。
英会話の講師をする目的で日本に来ている外国人は正直なところ少ないです。
英会話スクールで教えている先生の多くは、教える技術をあまり持たないただ英語を話すことのできる外国人ということが多いです。
もちろん英会話をすること自体が、英語を話すための訓練になっているので一概にだめだとは言えないのですが、英語を教える技術にはあまり期待しないほうがよさそうです。
英会話スクールに通う生徒にも問題が
英会話スクールに通う生徒側にも問題があります。
それは英会話スクールに通っているだけでは、なかなか英会話は上達しないということです。
例えば英会話スクールに週2時間を2回、1年間通学したとします。
その場合、英会話をした時間は月1年間で208時間程度にしかなりません。
208時間は1日に10時間英語を話していたとしたら、約3週間分にしかならないということです。
1年間の英会話スクールへの通学が、3週間の留学程度の勉強量ということになります。
これでは「1年間英会話スクールに通っていただけ」ということにもなりかねません。英会話スクール以外に、きちんと家でも英会話の勉強をしなければいけないということですね。
オンライン英会話を利用する
それでは英会話スクールに通うよりもいい、英語が上達する方法はないのでしょうか。
オンライン英会話とは
オンライン英会話とは、インターネット回線を通じて英会話を勉強できるシステムです。
海外の外国人とオンラインでマンツーマンレッスンができることから、最近人気となってきています。
オンライン英会話は割安
オンライン英会話は、日本で英会話スクールに通学するよりも割安となっています。
英会話スクールが週2回×50分で1年間約20万円必要となるのに対し、オンライン英会話なら毎日×50分で1年間約10万円の費用で済みます。
なぜ安い価格でオンライン英会話ができるのかというと、フィリピンなどの物価の安い国の外国人と英会話をするシステムとなっているからです。
オンライン英会話の問題点
オンライン英会話は安いのですが、多くはフィリピン人の講師となっています。
フィリピンでは英語が公用語となっているのですが、一般的にはタガログ語を話しているので、結構癖のある英語だそうです。
このあたりは安さとの比較になるのですが、安く英会話を勉強したいと考えるならオンライン英会話もありかもしれませんね。
英会話上達の鍵は外国人と会話をすること
大阪市にある留学会社の代表である森岡梨美さんによると、海外留学をすればほぼ確実に英会話が上達するそうです。
やはり英会話は実践が必要なのですね。
ただ海外留学にはお金が必要となります。そこでお金を必要としない英会話上達方法として番組では次の方法を紹介していました。
英語を話す外国人と交際する
確かに英語を話す外国人と交際すると英語は上達しますよね。
英会話をする時間がとにかく増えますし、相手の心情をくみ取ろうとして必死に話をしようとしますからね。
しかしながら英語を話す外国人と交際するというのはなかなかハードルが高いです。
他にいい方法はないのでしょうか。
番組では京都に住むマサトさんが、英語が上達するために外国人と会話ができる方法(外国人と交際しているかのような英会話上達法)を教えてくれていました。
その方法とは、「自宅を宿泊先として提供できるインターネットサービス」を利用するというものです。
このインターネットサービスは、人の家に泊まりたい外国人旅行者と、泊めてもいい人をマッチングするサービスとなっています。
自宅に外国人に無料で宿泊させてあげて、外国人と英語を話すことによって英語を上達しようということですね。
このサイトには評価がされるので、いい評価なら外国人女性が一人で宿泊してきたりすることも珍しくないようです。
そうなると、外国人女性と「ほぼ交際」しているかの生活を送ることができるので、必然的に英会話も上達するということになります。
マサトさんも最初は「ディスイズアペン」レベルの英語力だったのですが、いまでは上達した英語力を活かして、外国人相手に観光ガイドをする通訳を仕事としているようです。
このインターネットサービスは、「カウチサーフィン(Couch Surfing)」というサイトとなっています。
冒頭の、「英会話をマスターしたければサーフィンを繰り返せ」とはこのことだったのですね。
確かに英会話を上達するためには、英語を話す外国人とたくさん話をすることが不可欠だと思います。
「カウチサーフィン」は外国人を会話をするためには非常にいい方法ではないでしょうか
もちろん「カウチサーフィン」もなかなかハードルが高いものですが、思い切って英会話マスターへの第一歩を踏み出してみるのもいいのかもしれないですね。
やはり英会話を上達する近道は、英語のネイティブスピーカーと会話をすることです。とにかくたくさんネイティブスピーカーと会話をすることを目指しましょう。