4月14日21時26分ごろに熊本県で震度7を記録した地震が起こりました。

まだ地震の被害などもはっきりとわかっていませんが、震源付近で震度7を観測した益城町では多くの建物が倒壊してしまっているようです。(追記:正式に熊本地震と命名されたようですね。やはり多くの被害があったようです。残念です。)

被害ができるだけ小さいものであることを祈りたいです。

この地震の起こった熊本県の阿蘇山周辺は、中央構造線の延長線上にありますよね。

布田川断層帯や日奈久断層帯あたりの活断層が動いたのだと考えられているようです。

中央構造線が動いた?

今回の震源を見た時に、私は「中央構造線?」」とちょっとぞっとしました。

数日前に「天正地震で若狭湾に大津波があったの?」というエントリーをしましたが、当時と同じように現在も地震の活動期に入っているのではないかと記載しました。

このエントリーの中で、

「この天正地震が発生したのち、1596年には「慶長伊予地震」「慶長豊後地震」「慶長伏見地震」が起こり、1604年には慶長地震と呼ばれる東海・東南海・南海連動型地震が起こりました。」

と記載しましたが、この「慶長伊予地震」「慶長豊後地震」はまさに中央構造線上にある活断層が動いた地震と考えられているんですよね。

「慶長伊予地震」は9月1日、「慶長豊後地震」は9月4日、「慶長伏見地震」は9月5日と連続して地震が起こっているのもやはり中央構造線全体がなんらかのつながりを持っているということの証明かもしれません。

これらの歴史的事実を考えると、今回の熊本地震により中央構造線付近にあるその他の断層が動き地震が起こる可能性も考えておく必要があると思います。

もちろん可能性に過ぎないのですが、過去に慶長伊予・豊後・伏見連動地震が発生しているのは事実なので、地震に対する備えをしておいて損はないでしょう。

伊方原発は大丈夫なの?

東日本大震災による福島原発事故という大災害を経験してきた私たちにとって、地震と原発事故は切り離せないものとなっていますよね。

今回の地震でも、周辺の川内原発や伊方原発が大丈夫かどうか心配になりましたが、現在のところ問題はないようです。

しかしながら、伊方原発は今後まだまだ油断できない状況だと思います。

「慶長伊予地震」の名前からわかるように、この地震は伊予の国、現在の愛媛県で発生した地震です。

愛媛県といえば伊方原発がある県ですよね。

しかも最悪なことにこの伊方原発は、中央構造体の周辺に立地しています。

「マジカヨ」と思う方もいるかもしれませんが、まじです。

まあ不幸中の幸いでしょうか、現在伊方原発はまだ再稼働していないようです。

とりあえずしばらくは中央構造線付近にある原発の再稼働はやめておいたほうがいいと思います。

もちろん何も起こらない可能性のほうが高いと思いますが、歴史は繰り返すと言いますし、リスクマネジメント的にも再稼働は中断してほしいですね。

川内原発は大丈夫なの?

それでは現在再稼働中の鹿児島県にある川内原発は大丈夫なのでしょうか。

うーん、正直こちらも結構危険ではないかと思います。

中央構造線は九州地方でどのようになっているのかということは議論のあるところなのですが、今回地震が発生した熊本県からまさに鹿児島県の川内原発がある方向へ伸びているという説もあります。

もちろんこれも確定したものではないのですが、川内原発近くの熊本県で活断層が動いたことを考えると、とりあえず運転を停止したほうがいいのではないかと思います。

まあやっとこさ再稼働ができた川内原発を、九州電力がそう簡単に停止するとは思えませんが、リスクが高いと思いますけどね。

とにかく今回の地震が、他の中央構造線周辺への連動地震にならないことを祈りたいと思います。

ただしばらくの間は、やはり連動地震の注意をしておいたほうがいいでしょうね。

自分自身で出来ることは少ないですが、私自身も最低限の備えをしておきたいと思います。

皆さんも最低限の備えはしておいてくださいね。