パナマ文書が世界中でニュースとなっています。

「パナマ文書って何?」と思う方も多いと思います。

今日の夜のニュースではちらほらこの話題が出ると思いますが、簡単に言えばタックスヘイブンを利用していた法人や人物の名前が世間に公表されたということです。

タックスヘイブンとは租税回避地のことですね。ケイマン諸島などが有名です。

パナマもタックスヘイブンの一つなのですが、このパナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」が過去40年にわたって取り扱っていた業務内容に関するデータが世間に流出してしまいました。

これが今回話題となっている「パナマ文書」です。

初めに言っておきますが、このタックスヘイブンを利用した税金対策は完全に違法なものではありません。合法的に税金対策をしている企業や個人もたくさんあります。

ですので、今回名前の挙がっている企業や個人が全て違法なことをしているというわけではありませんのであしからず。

有名人の名前がぞろぞろ

今回「パナマ文書」が流出した原因はハッキングだとされていますが、あまりに有名人の名前がぞろぞろと出てきているために話題に事欠かないようです。

プーチン大統領の側近
習近平国家主席の親族
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領
アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領
イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相の親族

など世界各国の政治家やその親族、はたまたアルゼンチンのサッカー選手メッシの親族なども名前が取りざたされています。

日本の企業の名前もぞろぞろ

当然のこと?ですが、日本の企業の名前もぞろぞろと出てきています。(まだ確定情報ではありませんのでご注意ください。これは2013年のオフショアリークスにより公開されたもののようです。パナマ文書とはまた違う文書で公開された企業だと思われます。)

バンダイ
大日本印刷
大和証券
ドリームインキュベータ
ドワンゴ
ファストリ
ジャフコ
JAL
石油資源開発
丸紅
三菱商事
商船三井
日本製紙
双日
オリックス
日本郵船

現在のところ「パナマ文書」で登場する企業の行為が、違法なものか適法なものかは全く分からないです。ただ今後の株価の動向には注意が必要ですよね。

2016年4月6日の株価(終値)を見てみると、本日はあまり動きはなかったようですね。

パナマ文書4月6日

世間では「リーマンショック級の激震か?」とも噂されていますが、今後どうなっていくのでしょうか。

明日以降の株価の動向を注視していきたいと思います。

(追記)

4月21日の終値をもう一度調べてみました。

パナマ文書4月21日

4月6日と比較すると、全体的に上がっていますね。

まあパナマ文書とは全く関係なく、ここ数日は日経平均が上がっているので、個別の株価が上がっているということでしょうね。

パナマ文書についてはもう少し話題になると思っていたのですが、テレビでは日本関連の話はほとんどありませんでした。

上記の企業についての真偽もまだ明らかになっていないので、仕方がないところなのでしょうか。(まだあくまで噂レベルといってもいいのかもしれないですね。)

5月に世界のジャーナリストがパナマ文書についてまとめたものを公表するようなので、その時に明らかになるということでしょう。

さてどうなるのでしょうか。

5月10日パナマ文書公開

5月10日にパナマ文書が公開されました。

https://offshoreleaks.icij.org/」から検索をすることができます。

日本人がらみは400件ほどとなっているようですね。(もっと多いという話もあります。)

今回は企業関係について検索してみました。

パナマ文書とオフショアリークスでは、以下のような企業が出てきました。(左は企業名・右は公開された文書です。「CO., LTD.」「Corporation」「corp」を地域「japan」で検索してみました。)

CORETECH CO., LTD. …..Panama Papers
EASTASIA GROUP CO., LTD …..Panama Papers
TOSE CO., LTD       …..Panama Papers
NISSEI ELECTRIC CO., LTD. …..Panama Papers
LIVEDOOR CO. LTD. …..Panama Papers
LIVEDOOR HOLDINGS CO., LTD …..Panama Papers
Atlas Co., Limited …..Offshore Leaks
DWANGO Co., Ltd. …..Offshore Leaks
LIEB FRAU CO., LTD. …..Offshore Leaks
Sun Arrow Co Ltd …..Offshore Leaks
Yazu Kikaku Co., Ltd …..Offshore Leaks
Yamaichi Finance Co. …..Offshore Leaks
Japan Information Systems Co., Ltd …..Offshore Leaks
Dai Nippon Printing Co., Ltd …..Offshore Leaks
BANDAI NETWORKDS CO. LTD. …..Offshore Leaks
Fast Retailing Co., Ltd. …..Offshore Leaks
Japan Petroleum Exploration Co. Ltd. …..Offshore Leaks
NEOMAX CO., LTD …..Offshore Leaks
Yusen Air & Sea Service Co. Ltd. …..Offshore Leaks
Nippon Paper Industries Co., Ltd. …..Offshore Leaks
G-Mode Co., Ltd …..Offshore Leaks
Daiso Construction Co., Ltd. …..Offshore Leaks
Dretec Co. Limited …..Offshore Leaks
Chiyoda Lease Co., Ltd …..Offshore Leaks
Trendy Information Co. Ltd. …..Offshore Leaks
Katsu World Co., Ltd …..Offshore Leaks
JAL Leasing Co., Ltd …..Offshore Leaks
UMIX CO., LTD        …..Offshore Leaks
Hasegawa Co., Ltd. …..Offshore Leaks
Daiwa Securities SMBC Principal Investments Co. Ltd. …..Offshore Leaks
Itochu Corporation …..Panama Papers
Itochu Corporation …..Panama Papers
ITOCHU CORPORATION …..Panama Papers
ITOCHU Corporation …..Panama Papers
MARUBENI CORPORATION …..Panama Papers
Marubeni Corporation …..Panama Papers
TOYO ENGINEERING CORPORATION …..Panama Papers
TRANSPORTS CORPORATION …..Panama Papers
Itochu Corporation …..Panama Papers
Marubeni Corporation …..Panama Papers
SATO TEC. CORPORATION …..Offshore Leaks
Nissho Iwai Corporation …..Offshore Leaks
Nosui Corporation …..Offshore Leaks
Lifetec Corporation …..Offshore Leaks
Mitsubishi Corporation …..Offshore Leaks
Marubeni Corporation …..Offshore Leaks
SOFTBANK BB CORP. …..Panama Papers

地域をJAPANで絞って検索しただけなので、だいぶ漏れがありそうですね。

また今回公開されたパナマ文書だけでなく、以前に公開されていたオフショアリークスも含まれています。

もちろんすべてが違法ではなく合法にタックスヘイブンを利用していケースもあると思います。

でも何となく納得はできないですよね。

世界中のタックスヘイブンで、何千兆円もの資金が不透明な流れとなっているという話もあるようです。

きちんとこの辺りを透明化してもらうことはできないのでしょうか。

読売新聞のようにジャーナリストとは思えない遠慮をしているところもありますが、ジャーナリストの腕の見せ所だと思うので、本物のジャーナリストの方々には存分に腕を振るってほしいものですね。