たばこ1箱が3200円というと驚く方もいると思いますが、これはオーストラリアの話です。

オーストラリア政府は3日発表した新年度予算案に、2017年から4年間、毎年12.5%ずつ税率を上げる大幅なたばこ増税を盛り込んだ。25本入りの1箱が25豪ドル(約2000円)と、今でも世界屈指の高さだが、20年には40豪ドル(約3200円)になる。愛煙家からは悲鳴が上がっている。

毎日1箱吸う人なら、毎月10万円近い出費になってしまうんですね。

もちろん日本とオーストラリアの物価の違いもあります。

オーストラリアは日本の倍ぐらいの物価だそうです。その代わりに給料も高く、大卒の初任給が40万円だそうなので賃金も高くなっているのですね。

そうはいってもさすがにこの価格になってしまうと、タバコを吸いたくても金銭的な理由で吸うことができない人がでてきそうです。

事実1995年には、たばこ1箱が5豪ドルで喫煙率が25%だったのに対し、現在は5倍の25豪ドルで喫煙率が13%程度まで下がってきているようです。

たばこの健康被害についてもよく知られるようになったので、一概に金銭面だけで喫煙率が減少したというわけではないと思いますが、タバコの税金を上げることは喫煙率の低下に一定の効果があるのでしょうね。

タバコの増税は世界的な趨勢なので、日本でもたばこの値上げが今後も進んでいくのではないでしょうか。

タバコは健康被害が大きいです。特に肺がんはタバコの影響が非常に大きいと考えられています。

たばこと肺がんの関連性はないと主張する方もいますが、データを見るとやはり関連性はあると思われます。

タバコと肺がんの関連性

よく「喫煙率が減少してきているのに肺がん死亡者数が増えているのは、タバコと肺がんの関連性がないからだ」という喫煙者の主張を聞くことがあります。

これは本当なのでしょうか。

しかしよく考えてみると、タバコを吸ったからといってすぐに肺がんになるわけではないですよね。

たばこは長く吸い続けることによって肺がんなどになるリスクが徐々に高くなっていきます。そのピークがタバコを吸い始めてからおおよそ30年後になるのですね。

よって喫煙率が減少したからと言って、すぐに肺がん死亡者数が減るというものではそもそもないのです。

また年齢も考慮しなくてはなりません。

がんという病気は若者にはあまり発生せず、高齢者になるほどその発生率が高くなります。

日本は今高齢者社会を迎えていますよね。高齢者社会ではがんの発生件数が増えてしまうのは当然のことなのです。肺がんの発生件数も増えてしまうということですね。

このような年齢構成によるデータの不正確さを補正したものが「肺がん年齢調整死亡率」になります。

たばこ1

肺がん年齢調整死亡率でタバコと肺がんの関係を見てみると、1996年をピークに肺がんでの死亡率は減少してきているのですね。

結論として、喫煙率の減少と肺がんでの死亡率は関連性があるといえるでしょう。

ですので、やはりタバコは健康被害が大きいのでやめたほうがいいと思います。

そうはいっても、なかなかタバコを止めれない方がいるのも確かです。

禁煙セラピーでタバコをためた方も多いようですが、ニコチンの中毒性はそう簡単に回避できないのも事実のようです。

それではたばこの健康被害を少しでも小さくするためには、どのような方法があるでしょうか。

iQOS(アイコス)を使用する

もちろんタバコを止めることが健康被害を最も少なくする方法なのですが、今流行の兆しを見せているiQOS(アイコス)で、たばこの健康被害を小さくすることはできるのでしょうか。

iQOS(アイコス)の健康上のメリット

iQOS(アイコス)とは

iQOS(アイコス)は、よくある電子タバコとは違い実際にたばこの葉を電子機器で加熱して吸うものになります。

フィリップモリスが2000億円以上の開発費をかけた次世代のタバコと言えるものです。

従来のタバコは火をつけて燃やすことにより煙を吸い込むことになるのですが、iQOS(アイコス)はタバコを加熱して蒸気を吸い込むことになります。

煙ではなく蒸気を数ということは、一酸化炭素などを大幅にカットできるということですね。

フィリップモリスによると、タバコの有害物質の9割をカットすることができるようです。

もちろん100%完全にカットすることはできないのですが、健康上はかなり被害を軽減できるのではないでしょうか。

煙を吸わないということだと、COPDになる可能性も低くなると考えられます。

まあ、まだまだ検証がきちんとされていませんので、これが本当かどうかは未知数なところもあるのですが、今後いろいろと検証されていくのでその結果を待ちたいところですね。

受動喫煙の被害が軽減される

iQOS(アイコス)はタバコを吸わない人にもメリットがありますよね。

iQOS(アイコス)は煙を出さないため、副流煙による受動喫煙の健康被害はかなり軽減されることは間違いないのではないでしょうか。

私自身はタバコを吸わないのですが、副流煙については正直かなり気になるのが実際のところです。

iQOS(アイコス)を実際に使用している方の声を聴くと、家族に迷惑をかけなくなったことを喜んでいる声が多いですね。

最近はタバコを吸える場所も限られてきており、肩身の狭い思いをしている方も多いと思います。

iQOS(アイコス)は副流煙がほとんど出ないので、自分だけでなく家族のためにもなりますよね。

この世からたばこがなくなるということは現実的に無理でしょうから、iQOS(アイコス)のような副流煙が出ないたばこがもっと普及してくれると私自身もかなりうれしいです。

かなり好評のようなので、今後どんどん普及していくのかな。

まあ一番いいのは禁煙をすることなので、まずは禁煙を目指し、禁煙が無理ならばiQOS(アイコス)というのがいい順番なのかもしれないですね。