スーパーマーケットに買い物に行く方は多いと思います。

大型スーパーや地元に根付いたスーパーなどがありますが、最近のスーパーマーケットは何でも売っているので非常に便利ですよね。

皆さんはスーパーをどのような基準で選びますか?

「安さ」「お惣菜などのおいしさ」「新鮮さ」「商品の取り揃えの豊富さ」「近いから」など、それぞれ基準があると思います。

そんなスーパーマーケットの選び方や裏事情について、5月17日の「雨上がりのAさんの話」では放送されていました。

いいスーパーを探す方法について番組では、「いいスーパーを探したければ、開店直後に商品がラインからはみ出していないかチェックしろ!」と結論を出していました。

いったいどのようなことなのでしょうか。

口コミサイトでスーパーをチェック

最近はスーパーマーケットを口コミサイトでチェックしている方も多いのではないでしょうか。

病院、ホテル、飲食店などいろいろな口コミサイトがありますが、スーパーも口コミサイトでチェックする時代なのですね。

しかしながら口コミサイトには危険が潜んでいます。

そんな口コミサイトについて、1200以上のインターネットサイトを分析した芳川充さんが裏事情を教えてくれていました。

口コミサイトは偽情報がある

芳川さんによると、口コミサイトは偽情報が混ざっているということです。

口コミサイトには、お金をもらってニセ情報を書き込む業者が紛れ込んでいるようです。

彼らはスーパーから依頼を受けて、いろいろな口コミサイトにニセの情報を書き込んで、スーパーの評価を故意に上げたりとしているのですね。

このように口コミサイトの評価がいいからと言って、いいスーパーであるとは断言できないのが現状となっています。

口コミサイトの情報を鵜呑みにしても、いいスーパーを探すことは難しいということですね。

それではほかにどのようなスーパーの探し方があるでしょうか

スーパーの規模で探す

大手のスーパーや、ローカルのスーパーなど、スーパーマーケットの規模は様々です。

規模でスーパーを探している方も多いのではないでしょうか。

大手のスーパーは品ぞろえが豊富だし安心感もあるイメージがあります。

一方ローカルのスーパーも、地元の生産者と密着しており新鮮な商品があるイメージがあります。

大手とローカル、どちらのスーパーを選べばいいのでしょうか。

元大手百貨店勤務で、現在飲食流通コンサルタントをしている事情通のAさんによると、大手のスーパーだから、地元の小さなスーパーだからと言って、単純に良し悪しは判断できないということのようです。

まあ考えてみると、スーパーの良し悪しとお店の規模はあまり関係がないような気がします。

Aさんによると、大手・ローカルそれぞれのスーパーに問題を抱えているようです。

大手スーパーの問題点

最近の大手スーパーは商品の質を把握している店員が少なくなってきているようです。

昔はスーパーに仕入れを担当する方がいて商品を選んでいました。

しかし最近の多店舗展開をしているスーパーでは、バイヤーが本社にいて仕入れをしているので、現場の店舗に商品の目利きができる店員がいなくなってきているのです。

目利きができる店員がいなくなると、中国産の野菜を間違えて日本産と表示したりなどのミスが出ることもあるそうです。

商品を見て間違いに気づく目利きができる店員がいないと、間違えたまま商品を陳列することがあり、故意ではないミスによる産地偽装が起こってしまうこともあります。

私たち消費者からすると、日本産だと思って中国産を買わされるのは勘弁してもらいたいですよね。

そう考えるとやはり地元に密着したローカルのスーパーのほうがいいのでしょうか。

ローカルのスーパーの問題点

しかしながらなかなかそうとも言えず、ローカルのスーパーにも問題点はあります。

人気のあるローカルスーパーでは、店長さんが自分で市場に行って自分の目で商品を選んでいることも多くあります。

一方、中にはよくないことをして儲けを出しているところもあるようです。

よくないこととはどのようなことなのでしょうか。

お惣菜の裏事情

たくさんのお惣菜がスーパーには並んでいますが、なかには廃棄寸前の食品をお惣菜に回していることもあるそうです。

例えば、鶏むね肉を仕入れて売れ残りが出てくるとします。

売れ残った鶏むね肉はカットして「カット肉」として売ります。

さらに売れ残った「カット肉」は、タレにつけて「タレ肉」として売ります。

さらに売れ残った「タレ肉」は、「唐揚げ」に加工して売ります。

さらに売れ残った「唐揚げ」は、「唐揚げ丼」として売ります。

これだけならまだしも、さらに賞味期限がここでは問題となってきます。

賞味期限マジックに注意

賞味期限というものは加工された日付で設定されるものです。

上記の例で行くと、

「鶏むね肉(賞味期限5月1日)」⇒「カット肉(賞味期限5月3日)」⇒「タレ肉(賞味期限5月5日)」⇒「唐揚げ(賞味期限5月7日)」⇒「唐揚げ丼(賞味期限5月9日)」

というように、どんどんと賞味期限が延長されてしまうこともあるのです。(法律的には問題がないようです。)

法律では問題がないのですが、私たち消費者にはうれしくない賞味期限マジックですよね。

これには小規模スーパーゆえの苦しい経営事情が絡んでいるようです。

小規模スーパーは生き残るために、何とかギリギリのところでやっているところもあるのですね。

やはり品質のいいものを仕入れようと思うとそれなりに仕入れ価格も高くなり、商品の値段は品質に比例してくるので、いろいろなところでよくない工夫をするケースも出てきてしまうのですね。

こう考えるとまた元に戻って、惣菜を買うには大手スーパーのほうがいいのかと思ってしまいますが、実は大手スーパーの惣菜はほとんど店舗のキッチンで作られていないのが現状です。

スーパーで行われている演出

よく大手スーパーでは売り場から店内キッチンが見えることがありますよね。

実はこれは、スーパーで作りたてが買えると思わせる演出であることが多いようです。

見えるキッチンは演出

大手のスーパーでは、セントラルキッチンと呼ばれる自社工場で調理を終えて各店舗に運ばれてきます。

実際に店舗では最後の揚げ物やパックに詰める作業をしているだけなのですね。

まあこれはセントラルキッチンできちんと作られているので、衛生面に関しても悪いというわけではありません。

ただ演出であるということを頭には入れておきたいですね。(焼きそばは作りやすいので店舗のキッチンで作られることが多いそうです。笑)

臭気発生装置

スーパーを歩いていると、いい匂いがしてきますよね。この匂いにつられてついつい買いすぎてしまうこともあります。

実はこの匂い、本当の匂いとは限りません。

臭気発生装置というものをご存知でしょうか。

例えば、「うなぎ」や「カレー」の匂いを発生させることができる機械のことです。

この臭気発生装置で匂いを出しているお店もあるのです。

この臭気発生装置を使うことによって売り上げが3倍に伸びることもあるようです。(ジャガイモ売り場でカレーの匂いをさせると、ジャガイモの売り上げが伸びたりするのですね。)

結局のところ、仕入れている商品に関することで、スーパーの良し悪しを見抜くことはかなり難しいということなのですね。

それではどのような視点でスーパーの良し悪しを見抜き、いいスーパーを探せばいいのでしょうか。

商品陳列の裏事情-いいスーパーの探し方-

業務用冷蔵庫メーカー福島工業株式会社の大塚克浩さんによると、商品管理という点ではスーパーによってかなり差があるらしいです。

どのような商品管理をチェックすれば、いいスーパーを探せるのでしょうか。

ロードラインを超えた商品陳列

ロードラインとは?

スーパーの商品は、上部の吹き出し口から冷気が流れるタイプの冷蔵ショーケースが通常利用されています。

上部の吹き出し口から冷気が流れ、下部の吸い込み口のほうに縦に冷気が流れ込む仕組みなのですね。

冷気の壁を作ることによって、ショーケース内の野菜やお肉などの商品が新鮮に保たれるというわけです。

この吹き出し口と吸い込み口をつないだ線が、「ロードライン」となります。

鮮度を保つにはロードラインが重要

この「ロードライン」を超える陳列をしてしまうと、冷気の循環が乱れて冷蔵庫内が冷えなくなったり、鮮度が保てなくなってしまうのです。

例えば縦に長い「ネギ」や「ゴボウ」をロードラインを越えてしまう陳列をしてしまうと、ダメということですね。

ロードラインを超えた陳列は、室温で放置しているのと同じ状態ということです。どんどん鮮度が落ちてしまいます。

また吸い込み口の上に商品を陳列されていると、きちんと冷気が循環されなくなり、同じく鮮度を保つことができません。

このようにロードラインを越えて商品を置いているかどうかをチェックして、スーパーの商品管理を調べるといいスーパーかどうかがわかります。

ロードラインをきちんと確保しているスーパーは商品管理がきちんとされておりいいスーパーと考えられ、反対にロードラインをきちんとしていないスーパーは商品管理がきちんとされておらずよくないスーパーと考えられます。

コストや手間を省くために、ロードラインを犠牲にしているようなスーパーはダメだということです。

冒頭の「いいスーパーを探したければ、開店直後に商品がラインからはみ出していないかチェックしろ!」ということが大事になってくるのですね。

営業中はお客さんが手に取った商品を、ロードラインを越えて冷蔵ショーケースに返してしまうこともあると思われます。

ですので、開店直後のロードラインを確認するといいということです。

まあ、開店直後でなくとも営業中に何度もロードラインを確認しているスーパーは、より品質管理がきちんとしているといえるでしょう。

品質管理がきちんとできているということは、その他の部分でもお客様を大切にしていると考えられます。

このようなきちんとしたスーパーをチェックすることが、いいスーパーを探すポイントと言えるでしょうね。

皆さんもスーパーに行った際には、冷蔵ショーケースのロードラインを確認してみてはいかがでしょうか。

是非いいスーパーを探してくださいね。